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燃え尽き症候群になってしまう最大の原因と対処法

燃え尽き症候群とは、それまで力をいれてやっていたことが突然のようにできなくなったり、やる気を失ったり、目標がなくなって何もする気が起きなくなったりすることを言います。

症状は不眠であったり、やる気の低下、アルコール摂取量の増加、頭痛などがよく指摘されます。また、うつ病のきっかけになるという専門家もいるようです。

スポーツ選手などもよく燃え尽きた・・・といって引退するケースがあったり、オリンピックなど大きな大会後に試合に出る気がなくなったり、目標を見失って何をしたらいいのかが分からなくなることもあります。

勿論全員がそうなるわけではありませんが。

何が原因なのか?

何がそうさせるのか?目標を失った・・・それも原因だと思います。目指すものがなくなったり、思っていたような結果が出なかった、自分のできることに失望した・・色々あると思います。

でもそういった思いの原因はここから来ていると思います。それは、努力してがんばって自分の思ったものを手に入れようとしていた・・・ということではないかと思います。

それが最終目標になっていたので、そこに届かなかったり、あるいは手にしてしまったりすると、もうやる気が出てこないのです。仕事でもそうです、がんばってがんばって、そして結果を出そうとしてそれがでなかった時・・・どうなるでしょう。

もう駄目だ。これだけやっても結果が出ないのだから・・・と燃え尽きてしまうでしょう。

そう考えると、がんばって何かを手にしようとしていることが燃え尽き症候群に共通していること・・・になります。

がんばって努力しても幸せにはなれない?

こんなことを言うと驚かれるかもしれませんが、私は今ではがんばって努力しても幸せにはなれないと思っています。

昔、スポーツをやっていた頃はその逆でした。がんばれば、結果が出る、楽しくなると思っていました。

でも人生はそうではなかった。

というのも幸せであったり、楽しい、嬉しいという気持ちは、何かを手にしたから得られるものというよりは、自分で感じるものだったからです。

例えば、努力してお金を貯めて大きな家を建てたから幸せか・・・というとそうではなくて、努力して何かの地位を手に入れたから幸せになれるわけでもないと思うんです。

本当に幸せをつかめる人は、今幸せを感じられる人だと思います。

何かを手にしたから・・・というのは今に不満を抱えている証拠ですが、不満は何かを得ても解消されません。というのも、不満は自分の心が作り出しているものだからです。

幸せや喜び、楽しさというのも自分が感じるもの。その心が今ここになければ何を得たとしても、達成したとしても幸せにもなれないし、喜びも感じられない。そう思えたとしてもそれは一瞬のことで、後はやはり燃え尽きてしまうのではないかと思うのです。

だから、燃え尽き症候群にならないためには、今を楽しむこと。今楽しめることをすること。がんばって何かを手に入れようとすることをやめて、楽しむことそのものを目標にすること・・・だと私は思うのです。