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独占欲と支配欲を克服するには

独占欲や支配欲といったものは男性(彼氏)だけでなく、女性(彼女)であっても持っているものです。

ただ、その気持ちの裏にあることを理解すれば、克服することはできるはずです。

好きなら当たり前?

例えば、付き合っている彼女を自分だけのものにしたい・・・という気持ち。例えば、他の男にはジロジロ見られたくないとか、異性と話をしていると嫉妬してしまう・・・とかそういったことは、好きであれば、多少はあって当たり前の感情だと思います。

しかし、それがエスカレートしてしまうと、支配欲や独占欲として出てしまうわけです。

そうなると彼女であったり、彼氏に圧力(というと強い言い方になりますが)をかけることで先ほどのような自分が嫌なこと(彼女が他の男と親しそうに話すことなど)をしないように仕向けたりしてしまう。

でもそれは相手をコントロールしようとしていることと同じですから、その気持ちは相手に伝わってゆきます。すると関係も悪化してゆくのです。

その理由は、例えば彼女をコントロールしようとしてくる彼氏からは本当の愛情を感じられないから・・・です。

相手を困らせることで自分に気を向けたい

相手をわざと困らせるようなことをしたことはありませんか?わざと無視したり、「もう別れる!」と言ってみたり・・・でもそれも支配欲の1つです

相手にプレッシャーをかけて、自分の思い通りにしたいと思っているのです。

支配欲や独占欲というのは、相手を自分の思い通りにコントロールしたいと思っている状態のことを言います。でも、自分ではなかなかそれに気づかなかったりします。好きだから、もっと好きでいたい。好きな人にはこうあって欲しい。こんなことはしないで欲しい。

その気持ちは十分にわかります。でもそのままでは相手は去ってゆくかもしれません。誰もいくら彼氏や彼女、夫や妻であっても、縛られたくはないからです。

ですから、相手が去る前に気づくことです。

自分がやっていることは、自分の思いを相手に押し付けていること、自分の欲を大事な相手に押し付けようとしていることに。

違いを認める

大事な人との関係になるとつい忘れてしまいますが、人というのはみんな価値観が違います。彼氏や彼女の関係だから、夫婦関係だからといっても同じこと。

それは兄弟だって同じです。同じ血が流れていても、全く違った性格だったりします。

彼氏や彼女、夫婦関係などはまったくの他人が一緒になっているのです。価値観が同じなどあり得ないことです。勿論、価値観が似ている・・・ということはあるでしょう。

でも違いは必ずあります。そこを認めてあげることです。それが相手を本当に大切にするということではないでしょうか。それが少しづつでもできるようになってくると、独占欲などは薄らいでゆきます。

相手を尊重する

本当に大切なことは、自分の思い描いたものを相手に見ようとすることではなくて、そのまんまの相手をやさしく受け止めて、認めてあげることではないでしょうか。

それが相手を本当に大切にしていることだと思います。相手を尊重するのって実は大変なことだったりします。本当の意味でそうするためには、自分の気持ちではなくて、相手の気持ちで考える必要があるからです。

これって実はとても大変なことです。何故なら、人はみな自分というフィルターを通して相手を見ているからです。

本物の愛情を手に入れる

独占欲や支配欲を手放すために必要なことは、本物の愛情を手に入れることです。好きということと愛情は違います。好きの次の段階に来るのが愛情です。好きには嫉妬などの感覚が紛れ込んできますが、愛情にはそれがありません。

本物の愛情というのは何かというと、相手が100%で自分が0%になることです。

つまり、与えるだけ。ギブアンドテイクは50%:50%です。これは本物の愛情ではありません。

本当の愛情は無償にの愛です。与えるだけ、見返りは期待しない。

それが出来たとき、不思議と相手から与えられるようになるようです。