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自分に自信がない本当の原因とは?

自分に自信がないという方もいます。そういう方は育った環境が原因かもしれませんし、両親に言われたことが原因になっていたり、他人から言われた一言がきっかけになったのかもしれません。

でも、理由はどうであっても、身に付けたものであれば、それは捨てることができます。

勿論、持って生まれたものは捨てることはできなくても、自信というものは「ある」「ない」に関わらず身に付けたものである以上、捨てることもできますし、また、自信はつけることもできると私は思うのです。

自分以外のものになろうとする時、人は自信を失う

私はよくこのお話をするのですが、うさぎとカメの話があります。カメに負けたうさぎは次の日、もう一度カメに勝負を挑んだとします。

すると、どっちが勝ちますか?

今度はうさぎも居眠りはしませんから、ぶっちぎりでうさぎが勝つと思うんです。うさぎに負けたカメは自信を失うと思うんですね。

今、ご自分に自信がないという方もこのカメと同じような状態なのかもしれません。

でも、このカメは後日、自信を取り戻します。何故でしょうか?どうやって自信をつけたと思いますか?

それはですね、今度はカメはうさぎに水中での勝負を挑んだんです。水中にどれだけ潜っていられるか?という勝負。カメの圧勝でした。

カメはそれで気づいたんです。

足の速さで負けて自信を失ったのは、自分がうさぎになろうとしていたからではないか?と。でも、自分はカメで、水中が得意なのだ。得意分野が違うだけなのだと。

自分が不得意な分野で相手と勝負したから自信を失ったけど、自分には自分の得意分野があるじゃあないか・・・と。

カメは自分の不得意な分野でうさぎに勝とうとしていたから自信を失ったのではないでしょうか?うさぎになろうとした、つまり、自分以外のものになろうとしたから自信を失ったのかもしれません。

自分以外のものになろうとすると、人は途端に魅力が失せてしまうようです。そして、そんな分野で自信を持つことなど到底不可能ではないでしょうか?

人は自分である時に一番輝いているように思うのです。

他人と比べたがる病

自分に自信がないという方がやっていることの1つが他人と比べるということだと思います。もし、この世に自分以外は誰もいなければ、自分に自信があるとかないとかそういうことさえ、考えなかったと思うのです。

周りにいる人を見て、自分ができないことをやっていると思った時、人は自分に自信を失うのかもしれません。

でも、そもそも人は先ほどのうさぎのカメの話のように持って生まれたものがみんな違うものです。足が速い人を見て、足が遅い人は自信を失うかもしれません。でも、勉強は足の遅い人の方ができるかも知れない。

それでも足の速い人は勉強のできる人を見て、自信を失ったりはしなかったとします。何故だと思いますか?

それはですね、勉強のできる人と自分をその分野で比べなかったから・・・です。その人は、それぞれ人は違ったものを持っていることを知っていました。

だから、例えば、歌がうまい人を見ても自分は下手だな・・・と思うこともありません。また、自分の得意な陸上競技でもし、他人に負けることがあっても、自信を失うことはなかった。

それは、やっぱり自分は自分だと思ったからです。確かにスポーツは他人と勝負するものですが、本質的な部分は、自分との争いだと思うんですね。自分との勝負だと思うんです。

例えば、100メートルの世界記録保持者をテレビで見て、自信を失う人はいません。それは自分と相手を比べていないからです。

でも、自分と同じ部活の友人に記録を抜かれて自信を失うことはあるかもしれません。それは、自分と彼を比べているからです。

比べる相手を間違えているんです。比べるなら、自分自信と比べてみてください。過去の自分を比べる。

過去の自分との勝負は案外楽しいものですよ。何故なら、成長した自分を一番実感しやすいから・・・です。

比べるなら、自分が楽しくなるような比べ方をしたい・・・少なくとも私はそう思っています。